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FINNYとトークン「Sirin」について
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FINNYは堅牢なセキュリティを持ったブロックチェーン時代のスマートフォン。Sirinはそのスマートフォンに使用されるトークン。

SirinはFINNYというブロックチェーンスマートフォンのエコシステムで使われるトークン。FINNYはハードウェアにコールドウォレットを備えるなど、ブロックチェーンのエコシステムに対応した作りとなっている。SirinはFINNYの購入や、FINNY内部のDAppsの購入などに利用されるトークン。

0.前提 | SirinとFINNYの関係を整理する

Sirinといえば、ブロックチェーンスマートフォンということで有名であるが、SIRINトークンと、携帯本体の関係がいまいち掴みにくい。そのためまずは下記にSIRINに関連する用語を整理して紹介する。

SIRIN LAB

Sirinトークンの発行主体、ならびにスマートフォン携帯「FINNY」を開発する会社。FINNYが初めてのスマートフォン開発ではなく、過去に「SORANIN」と呼ばれるセキュリティを重視したスマートフォンを発売している。

SIRIN

SIRINトークン(SRN)を指している。SIRIN自体にコントラクトの機能などは存在していない模様。単純なトークンとして存在。Ethereum上で作られている。なお、このSIRINトークンは、スマートフォン携帯である「FINNY」の購入や、周辺アクセサリ、およびアプリの購入などに使われる模様。

FINNY

SIRIN LABが開発する、ブロックチェーンのセキュリティニーズに答えた形のセキュリティ重視のスマートフォン。独自ハードウェアおよび独自OS(Androidが上に乗る)をもつ。この購入にはSIRINトークンが必要。たとえFIATで購入したとしても、Sirinトークンに一度変換されたのちに決済が実行されるとのこと。

1.課題 | Sirin(シリン)が根ざした課題

SIRIN LABS(Sirinの運営会社)は世の中のスマートフォンのセキュリティに対して、課題を根ざしているプロジェクト。SirinプロジェクトはFINNY開発以前に、セキュリティ重視のスマートフォンを発売していた実績がある。

現在Bitcoinを始めとした暗号通貨の流行に伴い、セキュリティーやプライバシーへの関心の高まっており、それらのニーズに対し、セキュリティに実績を持つSIRIN LABSが満を持してFINNYというスマートフォンで答えていくという形だ。

そのSIRINが現在のスマートフォンのセキュリティに対して、具体的に掲げている課題は以下である。

  • アプリからの情報漏洩リスク
    アプリは起動時にユーザーに許可を得たデータのみを端末から取得する体裁をとるが、実はユーザー許可したもの以上のデータを収集できてしまう構造である。
  • OSレベルでのセキュリティ制御の穴
    アプリがたとえセキュアでも、メッセージのスクショや通話記録のウイルスが入っていたら意味もない。これは極端な例ではあるが、OSレベルでそう言った情報のセキュリティレベルを現状担保できていない。
  • ゆえにウォレットや送金に対してのハックの危険性がある
    現在暗号通貨の送金の多くは、どこかのサーバーに載ったシステムを介して行われている。一方クライアントオンリーで送金を実行し、秘密鍵を保存するためには、OSやアプリのセキュリティが不十分なため、安全とはいえない。
    (*MyEtherWalletはクライアントオンリーのシステムではあるが)
  • レビュー機構が存在しないDAppsの安全性を誰が担保するのか
    AppStoreやGooglePlayに掲載されているアプリは、セキュリティに穴がないかを確認するため、ストアアップロード前、あるいはアップロード後に検閲が実施されている。DAppsの場合検閲主体はいない、そうした場合セキュリティを誰が担保するのか。

デバイス同士が暗号資産をやりとりしあうようなトークンエコノミー(ブロックチェーン時代)の実現がセキュリティリスクにより阻害されてしまうことをSIRIN LABは問題提起している。

2.解決策 | Sirinの解決策

これらの問題に対してSIRIN LABがとった解決策は、「セキュリティを考え一から設計を見直したハードウェア」と「セキュリティ保護を根ざしたOS」の開発である。

対策は大きく3つのレイヤーに分けられ、アプリケーション・OSのソフトウェアレイヤー、ブロックチェーンレイヤー、そしてハードウェアレイヤーとなる。


もっと細かく見ていくと、下記のような機能が搭載されるとのことである。

SirinOS / BlockShield - プライバシーを強く保護するOS

カメラ・マイク・各種センサーからの盗難の防止 / 通信の暗号化 / プロセス監視 / SIRIN LABが機械学習で動的にアタックパターンを学習 / 生体認証を含めた豊富な個人認証装置

Distributed Ledger Consensus (DLC) module / P2P Resource Sharing Market Module

デバイス同士でデータと暗号資産を直接やりとりするシステムとマーケットを搭載 / IOTA Foundationと連携しTangle NetworkベースのP2Pトランザクションを構築

Decentralized App-Store (D-AAP)

分散管理型のアプリストア手数料なし コミュニティによる分散管理を行う。

Security Based Hardware

ハードウェアレベルでセキュリティを担保した設計。メッセージングなど外部との通信の暗号化の徹底。

ColdWallet backed by Trustcore

コールドウォレット標準搭載。物理的/電子的にネットワークから隔離する。

なおSRNトークンはFINNEYスマホ・PCやアクセサリー購入、DApps購入?の際に必須となっている。(FIATで払った場合はbancorを利用して一度 SRNに変換する)

3.ターゲット|Sirinのターゲット市場

  • 参考: 2016年世界中で16億台のモバイルとPCが販売された
    ただ、これはマーケット全体の数字で、セキュリティを重視したスマホ、というカテゴライズの場合、どこまでのマーケットにリーチできるかは不透明。なお、自社販売だけでなくSirinOSをOEMで提供するなどで収益をあげるとのこと。
    (ただこれも株式会社組織の売り上げにすぎず、SRNトークンの値段の変数となりうるかは微妙)

4.懸念点 | Sirinの懸念ポイント

  • セキュリティの懸念をユーザーにどう伝えるか
    広告広報戦略の問題。セキュリティに対する懸念をどう訴求するか。
    (一方広告塔にメッシの起用も噂されている ソース未確認)
  • 独自アプリストアでのソフトウェアの数およびコミュニティによる分散管理の具体手法が不明?
  • SRNトークンが現在は資金調達用途の域をでない

5.評価点 | SIRINの評価ポイント

  • ハイエンド端末と同程度の価格帯($999)。ハードウェアウォレットとしての一つの選択肢
    分散投資の保管場所にスマホを選べるメリットは非常に大きい。またペイメントに安全という恩恵をもたらす。
  • Google / IOTA Foundation / Bancorとの提携実績
    他にもStatusとの提携。またイーサリアム共同創業者のSteven Nerayoff氏, 元ソニーモバイルCTO TakeshiIto氏らがアドバイザーに。
  • ICOに関係なく過去にも製品をリリース済みの会社
    すでに世界一セキュアなスマートフォンを過去リリースしており製品開発力には問題がないと考えられる (Android スマホ SORALIN)

6.まとめ

SIRINは、FINNYというセキュリティを重視したスマートフォンの購入や、アクセサリ・アプリケーションの購入に使われるトークンである。

SIRINプロジェクトの母体であるSIRIN LABSは、もともとセキュリティを重視したスマートフォンを作ってきたベンチャーであり、現状のスマホのセキュリティの甘さを問題視し、このブロックチェーン時代にふさわしいスマートフォンをつくるべく、ICOを行った。

FINNYの特徴としては、セキュリティを重視した独自OSおよびハードウェアを開発しており、もっとも大きな特徴として、スマホハードウェア内部にコールドウォレットを搭載している点が挙げられる。

今後ブロックチェーンで使われるトークンの移動や保管に関して、セキュリティの関心は高まるであろうと予想される中、ある程度の需要はあると推測される。一方で、SRNトークンの使い道が資金調達のおまけ程度にしか過ぎず、スマートフォンFINNYがたとえ好調であったとしても、トークンの価値は果たして見出されるものなのかという点に疑問が残る。

これにて本文は終わりです

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